三沢死亡に思う事

詳しい内容は、こんなブログを見るより、
＜プロレスラー＞三沢光晴さん死亡 試合中倒れる 広島（毎日新聞 ...←こちらを。

少し落ち着いたけど、立ち直るのは無理です。

全日時代からずっと見ていて、ノアに舞台を移し、僕が精神的にヤラれて、

気分転換に毎日の様に興行に帯同した。

ディファでベイダーに跳ね除けられ、座っていたパイプ椅子で殴られる三沢、

それでも立ち上がり、壁に打ち付けられ、壁が崩れても勝った、あの試合。

小橋との熱戦、川田との・・・

こんなありふれた話し、どうでもいい。

別に相手の落ち度などという話しでもない。

２７分０３秒。４０代半ばとなれば、興行や、社長業での疲れも出ていたであろう。

世界一の受け身でも、毎日毎日頭から突き刺されば、いつかは事故が起きる。

馬場さんが亡くなってから、「馬場の呪い」という言葉がプロレスファンの間で囁かれていた。

ジャンボ鶴田、ゲーリーオブライト、ボビーダンカンJr、冬木弘道、荒井社長の死、ハヤブサの事故。

馬場さんに関わったものが次から次へと・・・みたいな。

違うよ。みんなプロレス復興に必死なんだよ。

命を賭けて戦っているんだよ。

みなさん、忘れないで下さい。三沢は自叙伝の中で「殺す気で試合はしていない」と言っている。

でも、プロがプロである所以、それは、観客の声に応える事であろう。

云わば「殺人ショー」に近いものを見て、観客は声援や罵声を送る。

それは、もちろん、チケットを買って、興行を見に来ているのだから、その権利はあるであろう。

しかし、命が賭かっているんです。

所詮は人間なんです。

最高の選手なら、誰しも、その三沢の首を獲りに行くであろう。

だって、最高、最強の選手なのだから。

興行の在り方、エスカレートする技、別にそんなの今に始まった事じゃない。

それから、これが若手選手だったらどうであろうか、三沢はもっと、もっと苦しんでいたであろう。

僕はいつも勝負前、必ず「スパルタンx」を聴く。

１１日、丁度今年最大の勝負（今は何か言えないが、仕事）があった。

そして、その日に散った。

１２日、家で泣きじゃくり、気晴らしにとプロレスをと思い、ネットを叩いていた。

「そっかぁ、明日、広島かぁ。」

それから１日しか経ってなかった。

もぅ、あのエメラルドのリングに、三沢はいない。

次期シリーズ、いや、三沢の臭いのする所にはもう行かないかも。

馬場さんの葬式には出たが、三沢に葬式なんて言葉は似合わない。

行かない。

ヒーローは、老いる事無く、ヒーローのまま去った。

三沢、ごめん、ノア、ごめん。

苦しい時期に助けてくれたのに。でも、無理だよ。

嘘でしょ、演出でしょ？

そう言ってくれよ、三沢。

ノアの箱舟でしょ？だったら、だったら助けてくれよ。